入院中から処方されていたのはレグテクトという薬のみだったそうです。
いわゆる抗酒剤ではなく、心理的作用の大きいもので、長男はこれを服用しながら飲酒を再開していました。
(あとで知ったのですが、この薬なら服用しながら飲酒しても抗酒剤の様に苦しむことはないと、ネットで調べていたそうです)
「断酒はしない」と断言していたので飲酒を監視することもしなかったのですが、「隠さなくていいんだよ。ラベルもはがさないで、むしろ量や度数がわかる方がいいから」
と言っても、いつ飲んでいるのかもどのくらい飲んでいるのかもよくわかりません。
ただ確実に、
たった1週間でまた何もできなく、やらなくなってしまったのはわかりました。
・郵便屋さんが書留を持ってきても来ても出ない
・シャワーも浴びない(もしかしたら歯もみがいていない)
・着替えしない
・2階にも行かない
・近所のコンビニだけは行っていたようなので、
コーヒー買ってきてと頼んでも自分の物しか買ってこない。
・久しぶりに家に帰ってきたら、昔の写真や手帳などを懐かしく見るのかと思っていましたが全く興味も示しません。
・庭には真っ赤なケイトウを植えて退院を迎えましたが気づきもしない感じです。
「退院したらまずは通院先を探す」と言っていたのに予約どころか調べもしないので、すべて私が調べて予約を取りました。「断酒の意志がない」と伝えると断られる病院も多かったので診てもらえるところを探すことがまず大変でした。
候補病院をパソコンのお気に入りに入れておいても開きもしませんでした。
私は「約束が違うよ」と言いたいのをこらえて、とにかく長男が望んでいる節酒でやっていく通院先、合っているリハビリを探さなくてはと一生懸命でした。
入院していた大阪の病院に紹介状を書いてもらうため電話で手配しました。
そこの相談員さんは何を相談しても「本人に任せなさい」でしたし、
担当医は「四十男のことですよ」でしたから、私は思わず
「本人に任せろっておっしゃいましたけど、もう全然自分では何もやらなくなってしまいましたよ!」
と少し語気を荒げてしまいました。
【9.28】
2件目の病院は入院専門なので面談のみです。
行きはまたタクシー移動。この日も途中少し飲んでしまいました。
長男の表情は硬く、待合室で待っている時にスーッとどこかに行ってしまいます。
ひとこと「○○に行ってくるね」と言ってくれれば心配せずに済むのに・・・
やはりもうすでに元に戻ってしまったようでした。
ここの病院では「あなたはの症状は入院案件です」とはっきり言われましたが、
退院してまだ11日目です。