息子は「アルコール依存症」と診断されました。
「自分がおかしいのはお酒のせいだとわかっている。でも通院も入院もしない。(コロナが収まって)会社や社会が元のサイクルに戻れば、また前の様に飲酒のコントロールができる」長男はクリニック初診でこう言い放ちました。
- 6月4日、 かかりつけの内科で精神科のある病院への紹介状を書いてもらう。
アルコール関連疾患・双極性障害の疑い↓ - 紹介状を精神科にFAX送信相談するが、当院はアルコール関連の科はないのでと
保健所に相談に行くように言われる。↓ - 6月15日、保健所へ心の相談。専門クリニックを紹介される↓
- 6月17日、何件かあたって、ようやく予約が取れたクリニック初診
土地勘のない大阪を走り回った2週間。なぜ保健所?精神疾患やアルコール疾患は保健所相談だと言う事も私は全く知りませんでした。長男は不機嫌?鬱?であるか泥酔しているかで連れて行くのも一苦労でした。それでも対先生や相談員さんなら割としっかり対応します。
内科でも保健所でも「お母さんの心配しすぎ」のようなことを言われましたが、私はどうしても長男の言動がおかしい、こんな子ではなかったと訴え続けていました。 - 最後のクリニックは泥酔状態で行きました。前日から気にしているようでクリニック攻略を考えているようでしたし、こういうところに行く時にお酒をあおってしまうようでもありました。着いても受付に健康保険証すら自分で出しません。それでもクリニックの先生は「ここに来ただけでも可能性がありますよ」と言ってくださいました。それほどアルコール依存症の患者に治療を説得するのは難しい事のようです。
- 長男は「通院も入院もしない」と断言して再診の予約は取らずに帰ることになりました。
長男が勤めている会社は、大きな会社で1年半くらい疾病給付金としての給料が保障されています。けれど産業医もいて社員の健康管理は徹底しており、休職中も治療状況等報告しなければなりません。病気療養としての休職なのに会社にはどう説明したらいいのでしょうか?
※【アルコール依存症】と診断されての帰り、タクシーの中から子供のころに訪れたことのある太陽の塔が見えた瞬間、私はどっと涙があふれ声を殺して泣きました。隣に座っている長男はそんな私を見ていましたが表情の乏しい顔で無言でした。